オイラは結構本を読みます。
なので友達にも本を読む奴がソコソコいます。
んで相方もソコソコ本を読みます。
まあ最近は子育てが忙しいらしく、あんまり本を読む時間がないとボヤいてますが。
んで時々
『これメッチャおもろかったで、読んでみー』
なんてコトをお互いに言いあってる訳ですが、コレ上手くいった試しがありません。
言われて読んだ本は何がおもろいのか分からん事がほとんどですし、オイラがおもろいって言った本も、大体相方の受けは良くありません。
コレ相方だけじゃなく友達の場合も大体そうで、オイラは今まで本の趣味が人とぴったり一致した経験がありません。
(たまに面白い時も、ないことはないけど)
つまり小説の趣味ってのは、多種多様やって事です。
んでややこしいのが、オイラが読んで面白くない本でも、それだけでその本が面白くないって事にはならんって事です。
例えば、相方は村上春樹が大好きです。
んで勧められたのでオイラも何冊か読みましたが、マジでオイラには何が面白いのか分かりません。
ですがコレは村上春樹が無価値なのではなくて、単にオイラにそのセンスがないだけです。
てか村上春樹のデビュー作である『風の歌を聴け』も読みましたが、何故コレで文学賞を受賞してデビューできるのかオイラには全く理解できませんが、その後の活躍を考えると、受賞させた選考委員にセンスがあったって事でしょう。
まあコレが発表された当時は有識者の中でも賛否両論だったって事を考えると、別にオイラだけが特別センスがないって訳ではないってことでしょう。
つまり小説ってのは、それだけ読者の裾野が広いって事です。
コレ多少料理に似てます。
辛いものが好きな人がいたり肉が好きな人がいたり魚が好きな人がいたり、食べ物の趣味って多種多様です。
んである人がメッチャ好きな人の物でも、他の人が食べたら、とても食べられんぐらい不味いなんてコトは普通にあり得ます。
んでもう一つややこしいのは、自分で作ったモンは自分にとっては結構旨いって事です。
自分で作ってんねんから、基本自分の口に合ってますし、それ以上に食う時間の数倍の時間をかけて作ってますので、自分で作って自分で食うと愛着を感じてメッチャ旨く感じます。
なので自分で作ったモンがホントに旨いのかどうなのか、自分では中々判断が難しいです。
そうすると、人に食べてもらって旨いかどうか意見を聞くしかないんですが、ココで趣味の問題が出てきます。
オイラはエスニックの料理を作ってるのに、
『辛すぎて食べられへんやん、もっと唐辛子は控えて醤油を効かせた方がエエで』
なんてコトを言われたりします。
ココで
『そーかー醤油かー』
なんてコトを思って醤油を入れたら、ワケの分からん味になったりします。
でも逆に
『コイツはエスニック料理何も分かってへんやん。
コレが旨いのに、コイツセンスないなぁ』
と思ってても、自分だけが旨いと感じる料理しかできん訳で、そんなモンとても売りモンにはならん訳です。
ウーン、難しいなぁ。
可能なら、オイラの作った料理をオイラが尊敬する料理人である島田荘司や有栖川有栖に読んでもらいたいねんけど、そーゆーワケにもいかんし、とりあえず自分の味つけを信じてみるか。
というワケで続きます。