2011年04月12日

今日のコラム  幼児体験

オイラの友人にT君ってヤツがいます。
んで、オイラもかなりいい加減な人間ですが、
このT君ってのは、いい加減さにかけては日本トップランカーです。
ヤツの逸話は、数限りなくそれこそ星の数ほどあるので今日は書けませんが、
今日はT君が何故そんなにいい加減な人間になったかの話。

昔、T君はものすごく真面目な少年だったそうです。
そんな真面目なT少年は、毎日宿題もちゃんとして、
大人にウソをついたりもすることなく、すくすくと育っていました。
ところが、小学校2年生のある日、
前の日うっかりしていて、思わず寝てしまい、
T少年は宿題をするのを忘れてしまいました。
当時T少年はすごく真面目だったので、宿題を忘れて学校に行くなんて
考えられないことでした。
なので悩んだ挙句、思わず
『お母ちゃん、お腹痛い』
なんて言って仮病を使ってしまいました。
T少年は今までそんな事したこともなかったので、内心はドキドキです。
そこで、普通に学校を休めたら良かったんですが、
昨日まで元気だった息子が、急にお腹が痛いと言い出したコトを心配したお母ちゃんは、
T少年を病院に連れて行きました。
T少年は焦ります。
『えらいこっちゃ〜、ホントは全然なんともないのに病院にまで来てもうた。
診察受けたら仮病やってばれてまう〜。
やっぱり仮病なんか使うんじゃなかった、大人にウソなんかつくんじゃなかった。
お母ちゃんにメッチャメチャ怒られる〜』
なんで感じで、泣きそうになりました。
んでドキドキしながら診察を受けると、あろうことがそのヤブ医者が一言、
『これは痛いはずです、腸炎ですな』
って言ったそうです。

その瞬間、T少年は
『あれっ?
大人ってそんなモン?
大人って結構、間違うねんや。
簡単にごまかせるんや!!』
てなコトに気づきました。
それから、約30年の年月が流れ、
ウソもつけない純朴だったT少年は、
普通に仕事中に映画を見に行ったり、
酔っ払って道路にウンチをしたり出来る、
立派な青年に成長しましたとさ。
チャンチャン。

追伸
T君曰く
『俺の人生はあのヤブ医者のせいで狂ってもうた。
亡くなったから諦めるけど、訴訟に訴えたいとこや』
ってゆーてはりました。
幼児体験って危険です。
ヤツはもうどうにもなりませんわ。



Posted by タット at 13:28│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。